日本留学之味:日本名校50学子访谈录
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“日本留学の味”発刊に寄せて

この度、日本へ留学する学生たちが大変頼りにする陳小牧さんが、日本への留学生たちにインタビューした「日本留学の味」という本を上梓されるということで、その序文を依頼された。今年は日中国交正常化45周年の記念すべき年であり、このような有意義な本が出版されることは、大変素晴らしいことであり喜んで引き受けさせて頂いた。

陳小牧さんはご自分も日本に留学されたご経験をお持ちであるが、帰国後の2006年に「陳小牧工作室」を立ち上げられて、上教の日本部部長として日本へ留学しようとする学生たちの相談相手になり、或いは日本の各地の大学が中国人留学生を募集する際の橋渡しの仕事をされている。仕事の目的は少しでも多くの中国人留学生が日本へ留学して順調に学業が出来るようにサポートすることであり、本来は2008年策定の「留学生30万人計画」を実行中(ちなみに中国は「留学生50万人計画」で間もなく達成する)の日本国政府が行うべき仕事を、無償ボランティアでやられている。その意味では日本の各大学や日本政府にとってはまことに有難い、恩に着なければならない恩人である。逆に私は上海華鐘コンサルタントという会社で、少しでも多くの日本企業に中国に来てもらって、中国で順調に企業活動ができるようにサポートする仕事をしているが、中国政府からお金をもらっていないという点では無償ボランティアであり、その意味では陳小牧さんと私は似た者同士である。

私は昔から子供たちや若者の教育や留学に対して非常に関心があって、中国では既に6ヶ所の華鐘希望小学校を建てて、現在でも毎年多くの貧しい子供たちに奨学金を出しているし、中国に来ている日本人留学生たちにも可能なサポートをしている。当然ながら陳小牧さんの、少しでも多くの中国人留学生に日本へ行って勉学できるようにするお仕事に対しても可能なお手伝いはしてきたし、今後も労を惜しまないつもりである。

昨年2016年の日本で学ぶ外国人留学生は日本学生支援機構(JASSO)によれば23.9万人で、中国人留学生は9.8万人で約41%を占める。しかし中国教育部の発表では、昨年中国から外国に出た留学生は実に54.5万人(日本の10倍以上)で、8割近くがアメリカとイギリスとその連邦圏に留学しており、日本へ向かう留学生は全体の1割も居ない。更に日本にとって危機的なのは、アメリカや欧州の各国から中国に来る留学生数は、日本に来る留学生数の10倍以上であり、インドやアフリカから中国に来る留学生数は、日本に来る留学生数の20倍、30倍であることである。私が中国で仕事を始めた1978年頃から2000年頃までも、中国人の留学先としてやはり日本が主流で、私自身も何人かの中国人留学生の身元保証人を引き受けた。

留学生の交流が盛んである国同士が20年先、30年先の友好国であることは間違いないと思えるし、留学生交流の人数の多さが国と国の将来の関係を決定づける重要なファクターであろう。その意味でこの陳小牧さんの「日本留学の味」が、日中国交正常化45周年の今年に発刊されることは、間違いなく多くの学生たちに大きな影響を与えるものであり、恐らく日本に向かう学生も増えるはずであり、その意味でこの本の発刊の意義は、どれほど強調してもしすぎることは無いであろう。中国人、日本人を問わず、一人でも多くの方がこの本を手に取って読んで頂きたいと切に念願する次第である。

古林恒雄

上海外商投資協会·副会長

上海市外国投資促進中心·高級顧問

華鐘コンサルタントグループ·董事長総経理